以前、「行動最適化大全」という本を読みました。
今回読んだのは、「行動最適化大全」と同じ樺沢紫苑先生著の「毎日を楽しめる人の考え方」です。
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現代の人は、
- 趣味や楽しいことがない人
- 食事や人とのコミュニケーションに楽しさを感じない人
こういった人が、たくさんいるようです。
「楽しくない毎日」が続くと何が起きるかというと、ストレスがたまり、最終的にはメンタル疾患につながってしまいます。
こんな大変な時代だからこそ、「遊び」や「楽しむ」ということが重要!
そして、「楽しい」「嬉しい」「おもしろい」は自分のちょっとした工夫で簡単に作り出すことができる。
毎日もっと楽しんでいこうぜ!という本です。
今回はこの本の感想を書いていきます。
「毎日を楽しめる人の考え方」を読んで気づいたこと・学んだこと
まずは、この本を読んで気づいたこと・学んだことを4つまとめます。
幸福には3種類ある
幸せって、幸福って、何?
幸福には3種類あるようです。
私たちが幸せを感じるときには3種類の脳内物質が分泌されます。
- ドーパミン的幸福←お金・成功
- オキシトシン的幸福←愛・つながり
- セロトニン的幸福←心と体の健康
つまり、「健康」「愛・つながり」「お金・成功」この3つを手に入れることができれば、幸せになれるということです。
仕事でこの3つを達成することはなかなか難しいので(自分の好きじゃない仕事、人間関係、残業…)、「遊び」でこの3つを増やすように意識するとよいと著者は述べています。
例えば悪い遊び方の例として、「睡眠時間を削って深夜までドラマを見たりゲームをしたりする」というものが挙げられています。
確かに一度始めるとどうしてもやめられず、気づけば日付が変わっていた、なんて誰にでもよくあることですよね、私も心当たりが何度もあります。
けれどこれだと寝不足になってしまうので、健康に悪いし(セロトニン的幸福↓)、感情が不安定になり人間関係が悪化し(オキシトシン的幸福↓)、仕事のパフォーマンスも下がり会社の評価も下がってしまう(ドーパミン的幸福↓)。
結局何も良いことがないのです。
何か「遊び」を始めるとき、
- ドーパミン的幸福←お金・成功
- オキシトシン的幸福←愛・つながり
- セロトニン的幸福←心と体の健康
この3つを念頭に置いて、自分が幸福になれる遊び方を選択していきたいです。
言語化能力を磨くと、自分の「悩み」や「ストレス」の正体を自分で分析できる
「言語化」という言葉は、心理学でも使われる言葉でもあるようです。
心理学では、患者(クライアント)さんが心の中に抱えていた漠然とした感情、思いを言葉にすることを「言語化」といいます。
毎日を楽しめる人の考え方 P148
「なんか不安だな〜」「なんとなく失敗しちゃったな」ということはよくありますが、これまではそのままにしっぱなしでした。
言語化能力を磨くと、この「なんとなく」「漠然とした」状態を、
- こうだったから失敗した
- こんなシチュエーションで不安
- 何分続く
- 軽減する状況はこう
などというように、言葉で説明できるようになります。
つまり「客観的に認識できた」という状態になるのです。
悩みや不安、ストレスや失敗を客観的に認識できるようになると、その原因を追求し、自分で修正できるようになります。
言語化能力を鍛えるには、「書く」アウトプットが効果的です。
なので、遊びにおいても「書く」アウトプットを取り入れて「言語化能力を磨く」ことを意識すると良いです。
運動すると幸福になれる
大人になると、どうしても運動はめんどうなものになりがちですよね。
そんな疲れることどうして好き好んでやらなきゃならないの?おうちでゆっくりしてる方がいい、なんて思ってしまいがちです。
でも、運動をするとなんと幸福になれるのです!
これはなぜかというと、
- 運動中・運動直後→ドーパミン(幸福ホルモン)の分泌
- 30分以上の有酸素運動後→コルチゾール(ストレスホルモン)の減少、エンドルフィン(鎮痛効果をもつ脳内麻薬)の分泌
- 朝散歩→セロトニン(幸福物質)の活性化
というように、運動にはストレスホルモンを減らしたり幸福ホルモンを増やしたりする性質があるからです。
また、最近では「疲れているときは積極的に運動をすると早く回復する」と言われていて、これをアクティブレストと呼びます。
疲れているときはゆっくり休んだほうがいいのでは?と思いますよね?
これはなぜかというと、運動をすると成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンには、新陳代謝を促したり細胞や臓器の修復をする力があります。
また、成長ホルモンが分泌されると睡眠が深まるためぐっすり眠ることができ、結果として疲労回復につながるのです。
社会的に孤立している人は死亡率が高くなる
これは自分的に少しびっくりしたデータです。
社会的に孤立している人は、社会的ネットワークを多くもつ人と比べ、
- 男性→2.3倍
- 女性→2.8倍
死亡率が高くなるというのです…!
この数字はつまり、「孤独」は「喫煙(1日15本)」に匹敵し、アルコール依存症の2倍、運動不足と肥満の3倍、健康に悪いというのです。
しかも、
- アルツハイマーリスク→2.1倍
- うつ→2.7倍
- 自殺念慮→3.9倍
と、「孤独」でいると全くいいことがありません。
これを予防するには「コミュニティ」に属することです。
「職場」や「地域」のほかに「遊び」でのコミュニティに属すると良いです。
「毎日を楽しめる人の考え方」を読んで実践したいこと
続いて、「毎日を楽しめる人の考え方」を読んで実践したいなと感じたものを3点まとめます。
自分が一番リラックスできる瞬間を知り、それを取り入れていく
自分が一番リラックスできる瞬間を知る。そして、それを積極的に取り入れていく。自分にとって、「最強のリラックス術」を持つことが大切です。
「これは自分にとっての最強のリラックス術」という思い込みも重要。
毎日を楽しめる人の考え方 P175
この本では、遊びとリラックスの掛け合わせで副交感神経に切り替えて、リラックスする方法が紹介されています。
著者おすすめのリラックス系娯楽は、以下のものです。
- 入浴
- 交流、コミュニケーション
- 日記、ジャーナリング
リラックス法は他にも、読書や音楽、瞑想、ヨガ、ストレッチ…、などなど色々あります。
でも、「自分がリラックスできる!」という方法は人によって様々です。
今の自分にとってのリラックス術は、
- 日記を書く
- 一人でゆっくり入浴する
- ストレッチをする
「これは自分にとって鉄板のリラックス術!」「これをすればスッキリリフレッシュできる!」というものを探すのも楽しいなと感じました。
そして、この本にもあるように、「これは自分にとっての最強のリラックス術だ!」という思い込みも大事。
どうしても「こんなことをしても無駄だよな…」と、どこか醒めた自分がいるので、そういう思い込みは捨てていきたいなと思います。
「15分」でできる遊びを用意しておく
スキマ時間を活用して遊ぶために、「15分」で完結する「遊びの単位」を用意しておくと良いでしょう。
毎日を楽しめる人の考え方 P190
確かに、毎日家事に育児に仕事に忙しくしていても、15分の隙間時間は何度かあります。
この時間を積み重ねれば大きな時間になります。
今の自分は、ちょっと手持ち無沙汰になると、ついつい目的もなくスマホを触ってしまいます。
なので、この「15分でできる遊び」をリストアップしておき、ちょっと手があいた時に積極的に取り組んでいきたいなと感じました。
今思いつくものをあげると、
- 本を読む
- 甘いものを食べる
- ちょっといい紅茶を飲む
- 音楽を聴く
- ストレッチをする
などなど。
これも、リラックス法と合わせて色々試していきたいと思いました!
「遊び」で収入を増やしたいときは、その目的を「お金」にしない
これまでわたしは、ブログやハンドメイドなどでお金を得たいなと思ったことがあります。
ブログやハンドメイドは好きなことだけれど、根底には「あわよくばお金を得たい」という気持ちがありました。
そのせいか、どちらも長くは続きませんでした。
「お金」のモチベーションはドーパミンのモチベーションです。
このドーパミンのモチベーションはせいぜい3ヶ月しか続かないのです。
では、どうすれば続けることができるのか?
それには「楽しい!」ということが大切です。
自分が「楽しい」と思うことは苦もなく継続することができます。
毎日楽しみながら継続していくことで、結果として収益が得られるのです。
今では、ブログやYouTube、アフィリエイトなど、遊びで収入を得る手段は増えてきています。
「遊び」で収入を増やしたいなと感じたら、お金のことを考えるよりもまずは自分が「楽しむ」ことが先!
印象に残った言葉
最後に印象に残った言葉をご紹介します。
最高の成功法則は、「続ける」ことです。継続です!
毎日を楽しめる人の考え方 P65
何かを継続するって簡単そうに見えて結構難しいですよね。
「毎日日記を書こう!」「毎日運動するぞ!」「早起きするぞ!」
お正月に毎年新しい目標を立てても、その月のうちに挫折しているなんてことも。
なぜ続かないのかというと、それは楽しくないから。
楽しいことはドーパミンが出ます。すると継続できます。
逆に楽しくないことはストレスホルモンが出ます。すると続けられません。
つまり、続けること=楽しむこと!
自分が楽しくないことは、積極的に手放したりやらなくてよいようにする。
どうしてもやめられない場合は、運動やリラックスでストレスホルモンを減らしていく。
そして、自分が本当に楽しくて続けられることを追求していきたいなと感じました。
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